【なぜ?】ルイ・ヴィトンが日本で愛されるワケ
2016年11月16日 / ryota
こんにちは、webチーム米山です!
今回は、以前から抱いていた疑問、
なぜ「ルイ・ヴィトン」は
日本でこんなにも人気なのか
その理由を紐解いてみたいと思います。
ルイ・ヴィトンは、老若男女問わず、
大変多くの人に愛されている印象ですね。
外出すると、一日一度は
目にする機会があるように思います。
それもそのはず
ルイ・ヴィトンの売り上げの
約5~6割は日本で占められているそう。
また日本人女性の約4割が
ルイ・ヴィトンを所有している
とのデータもあるのです。
ルイ・ヴィトンを購入する理由として、
物持ちの良さ、デザイン性の良さが挙げられます。
また、とりあえずブランドを主張できるから、
みんなが持っているから、ということもあるでしょう。
世界のブランド品の4割を日本人が購入する
といわれているほど、
日本人はもともとブランド好きで有名です。
なぜかといえば、
◆横並び感覚
◆本質がわからないためブランド志向に
◆自身の価値観が確立されていない
などと言われています。
また雑誌でもよく取り上げられるため
人の目に留まる機会が多い
ということもありますね。
そもそもルイ・ヴィトンの
人気の秘密を遡っていくと
日本人に好まれるのは必然だったといえるでしょう。
代表的な
モノグラムや
ダミエの模様は、
なんと
日本から由来がきていたのです!
19世紀半ば、万国博覧会に出品された
日本の美術品たちをきっかけに、
フランスの美術界に
ジャポニズムの影響が広まっていきました。
ブランド「ルイ・ヴィトン」を引き継いだ
二代目のジョルジュ・ヴィトンが、
今でも人気の高い「ダミエ」を発表し、
世界で初めて商標登録がなされました。
このダミエこそ、
日本の市松模様にルーツ
があったのです。
そして代表的シリーズの「モノグラム」は
星と花、
そして日本の
家紋
からインスピレーションを受けています。
日本における家紋のデザイン性は
大変高く評価されており
ずらしたり重ねたりする手法は
「L」と「V」
のデザインにも応用されています。
物持ちの良さと
デザイン性の高さはさることながら、
そもそもルーツが日本にあったとなれば、
日本人に支持されることは
必然だったのでしょうね。
また日本での価格として
多少上乗せして販売されているそう。
しかしそれでも売れていくのですから、
相当な人気ですね。
ローンや分割払いをしてでも
高級なブランドを買うというのは、
日本人くらいだそうです。
そこに目を付け
うまく参入してきた海外ブランドは
今も成功し、高い人気を誇っています。
では逆に、
日本に進出したものの
成功せず撤退したブランドは
あるのでしょうか?
イタリアの人気ブランド
「ドルチェ&ガッバーナ」
こちらのセカンドブランド
「D&G」
過去に大変な人気を博しましたが
今は日本での皮革製品事業を
中止しています。
2010-11年秋冬コレクションを
もって販売休止となったのです。
その要因として、
「日本市場に氾濫する
D&Gの模倣品が大きな障害になっている」
とクリスティアーナ・ルエラ常務取締役は
コメントを寄せました。
1996年、D&Gは日本市場に参入し、
小花柄ミニドレス
穴あきジーンズ
などが人気を博し、
日本国内の売上高は
数十億円と推測されています。
しかし人気ブランドゆえ、
D&Gと酷似した服が
大変出回るようになっていました。
あからさまな盗用は分かりやすく、
大手のルイ・ヴィトンやシャネルなどは
専門チームを使い模倣品の摘発もしています。
欧米でも企業における
「デザインコピー」は問題となりましたが、
企業責任を厳しく追及され激減しました。
日本国内のアパレルメーカーにおいて、
「D&G」が模倣をほのめかした
会社の多くは小規模。
デザイナーの倫理観が
未熟という事情もあってか、
日本での模倣は後を絶たなかったのです。
以上のような様々な要因を抱え、
「D&G」の直営16店舗は
2011年をもって事業休止を迎えました。
ファストファッションは
消費者にとっては嬉しい限りですが、
ブランド会社にとって
「模倣」
とは致命的になり得る痛手。
節度を持ってファッションを楽しみたいですね。
このように、
ブランドが支持を持ちながら
存続させていくには
様々な障害があるのですね。
今後も素敵なブランドが
日本へ進出し
末永く活躍してくれることを期待しています!