ジョルジオアルマーニ(GIORGIO ARMANI) - ジャケット買取

GIORGIO ARMANI（ジョルジオ アルマーニ）と言えば、特にファッションに興味がない方でも、ほとんどの方が1度は聞き覚えがあるブランドなのではないでしょうか。さらに2018年早々、東京・銀座の某小学校の高級制服問題でニュースに取り上げられたことで、子供からお年を召された方まで認知度99.9％になったと言えるかもしれませんね。

ミラノを拠点に展開をスタートし、Gianfranco Ferre(ジャンフランコ フェッレ)、Gianni Versace(ジャンニ ヴェルサーチ)と並んでイタリアを代表するラグジュアリーファッションブランド "ミラノの３Ｇ"と呼ばれ、不動の地位を確立しているジョルジオ アルマーニ。

価格帯よりもクリエイティビティーを最優先とした洋服づくりをしており、デザイナーのイメージを限りなく100%に近い形で表現した製品を毎シーズン展開している為、一般的にはサラッと手を出しにくい非常に高価な価格帯となっています。

ジョルジオ アルマーニ社は1975年にジョルジオ アルマーニ氏が建築家SERGIO GALEOTTI(セルジオ・ガレオッティ)と共に設立。この時アルマーニ氏は41歳。遅咲きにして一代で名声を得た天才デザイナーのひとりです。セルジオ・ガレオッティは彼のビジネスパートナーであると同時に、永遠の親友で恋人でもあったと言われています。

ジョルジオ アルマーニの名を世に広めることとなったのは、1980年に公開されたサスペンス映画「アメリカン・ジゴロ」で主演のリチャード・ギアの衣装を担当したことがきっかけでした。

その後ハリウッド俳優や有名スポーツ選手を起用し宣伝していったことで、瞬く間に一躍スターダムにのし上がることに。この時代に生んだアルマーニの代表的なアイテムが "アンコンジャケット"です。アンコンジャケットとは芯や裏地、厚めの肩パッドをできる限り使用しないことにより、身体のラインにソフトにフィットし、堅苦しくない印象に見えるジャケット。アンコンとはUNCONSTRUCTED(アンコンストラクテッド)を略したもので、非構築的という意味を持っています。軽い重量感とニュアンスでオンオフ問わず着られるのも魅力。

アルマーニはこれまでのテイラードジャケットやスーツの概念を覆す"アンコンスタイル"を生み出したことで、『アンコン革命』とまで呼ばれるブームを起こし、ファッション界の歴史に残るキーワードとなったのです。

1981年にはスーツからカジュアルまで展開し、ジョルジオ アルマーニに比べて購入しやすい価格にもかかわらず最高品質のセカンドブランド『EMPORIO ARMANI(エンポリオ アルマーニ)』と、メイドインイタリーのジーンズを低価格で楽しめるカジュアルライン『ARMANI JEANS(アルマーニ ジーンズ)』を発表。

翌年、タイム誌にはChristian Dior(クリスチャン・ディオール)以来、２人目となるファッションデザイナーとして表紙を飾ったことも世界的な話題に。"ミラノの３Ｇ"や"モード界の帝王"と呼ばれるようになったのもこの頃でした。

1985年はアルマーニ氏にとって辛い時間が訪れます。最愛の人であり、ブランドのマネジメントも担っていたセルジオ・ガレオッティ氏が病により他界。ひとしきり立ち直ることに時間を要したものの、その後悲しみを乗り越えて戻って来た彼は、デザインからマネジメントまでを自らこなしています。

1980年代後半にはメンズパターンを活かしたレディース服で、アルマーニはメンズ同様にアンコンジャケットを女性にも提案するなどキャリアウーマンをリードし、その後も幅広い展開をしていきます。

1991年、アルマーニのテイストを継承しつつストリートカルチャーなどから着想を得た低価格ライン、A|X ARMANI EXCHANGE（A｜X アルマーニ エクスチェンジ)を発表。95年にはゴルフウェア・スキーウェアをスタート。

2000年にはビジネスラインとして新たに細分化しスタートしたのが「ARMANI COLLEZIONI （アルマーニ・コレッツィオーニ）」です。前身は、ジョルジオ アルマーニの中で白いタグがつけられていたものがこのビジネスラインであり、"ホワイトラベル"と呼ばれていました。 ジョルジオ アルマーニよりは若干価格が抑えられていて、気軽にビジネスで使えるアイテムが揃います。

アルマーニ氏の夢であり理想である居住空間を追究し再現したホームインテリアコレクション「ARMANI / CASA（アルマーニ・カーサ）」やフレグランス・コスメを取り扱う、現在の「 GIORGIO ARMANI beauty(ジョルジオ アルマーニ ビューティ)」の前身となる「GIORGIO ARMAN Cosmetics(ジョルジオ アルマーニ コスメティックス）」の展開がスタートしたのもこの年。

このほかにも、スタイリッシュでクールなフラワーショップ「ARMANI/Fiori(アルマーニ フィオリ)」やアルマーニホテルの一角に佇むは本屋「ARMANI LIBRI(アルマーニ リブリ)」などまさにトータルライフスタイルを提案するビッグメゾンとして頭角を現しています。

現在ではここ日本・東京にも「ARMANI / RISTORANTE(アルマーニ リストランテ)」や「EMPORIO ARMANI CAFFE (エンポリオアルマーニ カフェ)」なども展開されており、常にアグレッシブな存在であると言えるでしょう。

2002年秋にはミラノにあるメガストア"VIA MANZONI 31(ヴィア・マンツォーニ31）"の中にスイーツブランドとして「Armani/Dolci (アルマーニ / ドルチ) 」もオープンし、トータルライフスタイルへの提案の幅も更に拡大していきます。ちなみに、アルマーニ / ドルチは2005年の1月にここ日本にも正式に上陸しており、今なおバレンタインデーや特別な時に使いたいスイーツとして定番人気となっています。

2004年は超高級ラグジュアリースポット「アルマーニ ホテル＆リゾート」も開業。現在はミラノとドバイの２ヶ所にあり、一度は行ってみたい憧れのホテルランキングに毎年、名を連ねています。

2005年になると春夏コレクションにおいてジョルジオ アルマーニからオートクチュールコレクション「ARMANI PRIVE (ジョルジオ アルマーニ プリヴェ)」がデビュー。ビヨンセやリアーナ、ケイティ・ホームズなど世界のトップスターたちもこれまで着用している姿が見られています。アルマーニ プリヴェから展開されている香水も人気です。

2006年にはイタリアの人気サッカークラブチームACミランの当時選手だったアンドリー・シェフチェンコの伝記「SHEVA」の出版パーティにアルマーニが参加していますが、彼とアルマーニは深い繋がりが。
エンポリオ アルマーニのスポーツライン「EA7(イー・エー・セブン)」≪イタリア語ではエ・ア・セッテ≫は元々はシェフチェンコとのコラボからスタートしたもので、彼の背番号である「7」がブランド名にプラスされていることでも有名です。

2013年からは、若手デザイナー支援プロジェクトをスタートし、抜擢されたデザイナーはイタリアにあるアルマーニ本社ビル内 "ViaBergognone59"にある多目的スペース「ARMANI / TEATRO（アルマーニ テアトロ）」でショーを開催し、注目を浴びています。デザイナー西崎 暢氏が2009年に設立した「 Ujoh（ウジョー)」などもこの支援を受けてショーを開催したことで話題となりました。

こうして多くのラインを展開してきたアルマーニ社ですが、販売体制の効率化をはかるべく、2018年春夏シーズンを持ってブランドの革新を発表。今後は「Giorgio Armani（ジョルジオ アルマーニ)」「Emporio Armani(エンポリオ アルマーニ)」「A/X Armani Exchange（アルマーニ エクスチェンジ）」の3ブランドを軸に展開されます。

「Armani Collezioni（アルマーニ・コレッツィオーニ）」と「Armani Jeans（アルマーニ・ジーンズ）」に関しては「Emporio Armani（エンポリオ アルマーニ）」が吸収することに。また、オートクチュールコレクション「ARMANI PRIVE (ジョルジオ アルマーニ プリヴェ)」とインテリアを扱う「ARMANI / CASA（アルマーニ・カーサ）」は改正後も変わらず展開されるとのこと。

エンポリオ アルマーニでは、既にスポーティーなラインを意識したミクスチャー的要素の強い最新コレクションがお目見えしており、カジュアル志向を好む傾向が強い近年、またアルマーニならではの新たなるラグジュアリーカジュアルなどが期待できるかもしれません。