ブルガリ時計 時計買取

2017年現在、宝飾店としてスタートし、創業から130年以上の歴史を誇る最高級ブランド『ブルガリ』
古代ロ―マやギリシャの歴史を中心にインスパイアされた大胆かつ特徴的なデザインで5大ジュエラーとして
君臨し続けています。そんなブルガリが「腕時計」の制作をし始めたのは、創業者ソティリオ・ブルガリがこの世を去り、息子たち2人が後継者となった1934年のことでした。

その頃はまだ、1940年代からスタートした蛇がモチーフとなったコレクション"セルペンティ"から展開されたブレスレット型の時計などレディース向けのアクセサリーウォッチがメインでした。

1970年代に入り、海外への進出をするなど更に活躍の場を広げていったブルガリは時計事業も着々と進めていたのでしょう。1975年にお得意様へのプレゼントとして作られた、幻の原点とも言われている「ブルガリローマ」が誕生します。
2年後の1997年、初のウォッチコレクションとなる『ブルガリ・ブルガリ』を発表し大ヒットとなったことが本当の意味でのブルガリウォッチのスタートと言えるでしょう。
そして1980年スイス・ニューシャテルに腕時計事業専門の「ブルガリ・タイム社」を設立し、企画～製造まで自社で行うシステムを築いたことにより、高い機能性とデザイン性を併せ持った商品を生み出していきました。中でも1988年に発表された『ディアゴノ』は斬新な素材づかいと機械式ムーブを搭載したブルガリの代表的スポーツウォッチとして登場と同時に人気を博し続けています。

2000年に入ると長方形が特徴的な1930年代のイタリア工業デザインにインスパイアされた『レッタンゴロ』を発表、同年、世界99本限定品『リザーブ ドゥ マルシェ』も発売。8DAYSパワーリザーブを備えた手巻ムーブを搭載した精度の高いモデルと話題に。

またこの頃から、ケースやダイアル、ブレスレット等、時計製造に重要な製作所を社内に取り込み、事業拡張を果たします。そして2005年に『アショーマ』が登場。サークルとスクエア―を融合した個性的なデザインがブルガリならではといえる印象を残し、ブルガリ・ブルガリと並ぶ代表的なモデルのひとつとなりました。

2008年にはディアゴノ発売20周年を記念したスペシャルモデル『ディアゴノカリブロ303』を発売。
303コのパーツから成り立っており、コラムホイール搭載のオリジナルクロノグラフ専用の最高級ムーブメントキャリバーBVL303を見ることができ、デザイン面も立体的多構造ダイアルなどを用いた贅沢な仕上がりとなっています。

2009年にはいよいよ自社ムーブメントとなる"キャリバー.BVL168"を開発し更なる飛躍を続けます。
この年、創業から125周年を記念するとともに創業者の名前を冠したニューコレクション『ソティリオ ブルガリ』も誕生。正統派なドレスウォッチスタイルでありながらブルガリならではの個性的なモダンデザインが相まって独特な雰囲気を醸し出している1本です。
自社製ムーブメント、150度デート・レトログラード機構を搭載した自動巻きキャリバーB89の『ソティリオ ブルガリ デート・レトログラード』や、自社開発、製造のアニュアルカレンダー・モジュールを搭載したキャリバー.BVL360の『ソティリオ ブルガリ カンティエムアニュアル』などこだわりのあるモデル展開がなされ、
2010年になるとこのコレクションにも自社製ムーブ"キャリバー.BVL168"が搭載されました。

そしてブルガリのウォッチブランドとしての進化が現れたと言えるのが2012年に発表された『オクト』の存在と言っても過言ではありません。
ローマ・パンテオン神殿の建築スタイルから着想を得て生まれた"オクト"は
八角形をベースにラウンドと組み合わされた絶妙な黄金比。110面もの多面体構造が特徴です。
このディテールにこだわった１本の腕時計を生むには、手作業で仕上げることが不可能だった為、ブルガリはこの多面体ケースを作るために専用機械を導入したという渾身の作なのです。

例外もありますが基本的に良いケースとは面に歪みがなく"角が立ちすぎず立っている"こと。
このオクトに関しては数が多いにもかかわらず角は程よく立っています。これは技術なくしてできることではないと評価を得ています。
また、ダイアルもブルガリが得意とするラッカーを何層も重ねて研ぎ上げるという技術が施されており、ブレスレット部分はマットとポリッシュ仕上げをミックスすることでもたらしている立体感がここにもローマ建築のエッセンスを感じることができます。
一見シンプルながらも、良くみるとカーブからダイアルまで入念に計算された作りが時計好きの心をくすぐる仕上がりです。クロノグラフモデルの『ブルガリ オクトヴェロチッシモ』や世界史上最薄トゥールビヨン『ブルガリ オクトフィニッシモトゥールビヨン』など内容の濃いシリーズ展開も魅力的。
2015年にもイタリア人以外で初となるフェラーリデザインを手掛けるなど世界的に有名な工業デザイナー奥山清行による日本限定モデルも発売され話題となりました。

前後しますが、2013年には"原点回帰"をキーワードに掲げ、「ブルガル ブルガリ」のモデルチェンジを発表。
中でも注目が集まったモデルは、『ブルガリ・ブルガリ』のルーツである、1975年に作られたベゼルにBVLGARI ROMA(ブルガリローマ)と入った "幻のノベルティ時計の復刻版" です。
その他クロノグラフ、トゥールビヨン、BVL191搭載のカレンダー付きなどを展開。このキャリバーは、モジュール追加すると機能拡張ができる前提で作られている点から今後のラインナップへの期待も更に高まると支持を得ました。

そして2015年、"ディアゴノマグネシウム"を基本にNFC(かざして通信するための規格)が搭載された『 ディアゴノマグネシウム コンセプトウオッチ 』が発売。最高セキュリティ水準を持つチップを採用しているので、愛車のキーやお財布代わりにするなど様々な利用が想定されています。

その後もブルガリ創業130周年記念で作られたワンショット生産モデルのベルトを編みこみデザインに変更した『ブルガリ・ブルガリ カーボンゴールド』カーボン製であることも特徴で、これまでのブルガリとはまた違う雰囲気が感じられる仕上がりです。

ブルガリの腕時計は奥深いこだわりの魅力がある多くのデザインがまだまだ取り揃えられています。
イタリアが誇るハイジュエラーでありながら、垂直統合してから数年でウォッチメーカーとしての実力もますます上げ続けてきたブルガリ。今後も腕時計の分野においても目の離せないブランドです。

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